1週間前に見かけたのに…..”レジーヌ・デフォルジュ”さんの死

パリ6区、シェルシュミディ通りあたり(ブティックも沢山あり、デパート
”ボンマルシェ”もすぐ近くという場所です)を友人と歩いていた時、
「ほら、今、前を杖をついて歩いている女性、”レジーヌ・デフォルジュ”だよ」
その方向を見ると、赤毛のカーリーヘヤーがとても目立つ……….

年配の女性が、片手にB5サイズ程のノートのようなものを持ち、もう一方の手で
杖をつき、ゆっくりながらもしっかりとした足取りで、明らかに目的地が定まっている
という歩き方で歩いているのが見えました。あっという間に通りの向こうに消えて
行きましたが、TV出演も多かったという彼女だけに、私達の他にも数人の人が、彼女に
気がついていたようでした。

南仏に戻って来て、「フランス2」のニュースを見ていたら、突然彼女の顔が画面一杯に
映し出され、”今日、亡くなりました”とのアナウンス。
「えっ~! 僅か1週間前に見かけたばかりなのに」と、とても驚きました。

心臓発作で亡くなったとの事で、78歳でした。

レジーヌ・デフォルジュ(Régine Deforges)はフランス中部ビエンヌ県生まれの
作家で、彼女が執筆した「青い自転車」(La Bicyclette bleue)シリーズ(1939~1942)は
世界中で1千万部を超えるベストセラーとなりました。(TVシリーズ化もされた)
フランス語では10巻出版されていますが、日本語訳は現在5巻までのようですね。

「青い自転車」はちょっといわくつきの本で、「風と共に去りぬ」と酷似しているとして、
作家のマーガレット・ミッチェルの遺族に訴えられました。
ですが、裁判でレジーヌ側 は、設定こそ同じでも、オリジナルの世界を描いているとして
無罪となっています。

「青い自転車」の内容ですが、元々フランス版「風と共に去りぬ」を目指して書かれた小説
なので、出だしは確かに酷似しています。ですがその後は、第二次世界大戦中ナチスドイツの
迫害を受けるフランスでのレジスタンス活動に始まって、インドシナ独立戦争、キューバ革命
….と関わり….”ボルドーのシャトーの娘として何不自由なく育ったヒロインレア
波乱に満ちた生涯”が描かれています。歴史を絡めたラブロマンス?

所で、これはあくまで人に聞いた話なので、真偽の程は確かではありませんが、レジーヌが
学生の頃の話です。書き溜めていた日記が偶然、先生に読まれるという事が起こり、その時、
”燃やすかさもなければ、日記を公にする”と言われ、彼女は仕方なく燃やしてしまったそうです。
当時、コピーも何もありませんでしたから、日記は永遠に没になりました。
その事件に関して後に彼女は、「あれはレ●●に等しかった」と語ったとか。

個性豊かに生きたレジーヌ・デフォルジュさんのご冥福を、心からお祈り致します。

Regine Deforges
(写真はAFP より)

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