フランスにはある!自粛しないメディア(シャルリー・エブド社銃撃を受けて)

シャルリー・エブドの本社が1月7日に銃撃を受けた事件は、世界中を駆け巡り、
そして世界中を震撼とさせました。
エブド社とその関係者は、2006年のムハンマド風刺画掲載後から、絶えず殺害されると
脅迫され、警察の警護もされていました。2011年には社に火炎瓶が投げ込まれ…….

社が全焼するといった事件もありました。
フランス政府が自粛要請したにもかかわらず、2012年9月にはムハンマドの風刺画を
掲載して、イスラム団体から批判を受け、デモに発展した事も。
又、翌13年にはムハンマドを漫画で描いた「ムハンマドの生涯」を発売しています。

今回犠牲になった12人の内には、”シャルブ”というニックネームで知られていた
編集長のステファン・シャルボニエ氏がいました。
7日発行の最新号に掲載された彼の漫画は、フランス国内のテロを題材としていて、
これがその絵です。
ー未だにテロのないフランスー「待ってろ。新年の挨拶は一月末までできるからな」

シャルブ

まるで”予言”のような彼の絵ですが、発行当日に現実となってしまいました。

シャルリー・エブドはイスラム教だけを風刺していたのではありません。
時事ネタや他の宗教も同じように扱う、風刺漫画週刊誌でした。
只、漫画家のスタイルによってはかなり辛辣だったり、少しグロテスクだったり
と言う事はあったようです。シャルブ自信も2012年の仏紙ルモンドのインタビューで、
「自分はさまざまな宗教を風刺しているにもかかわらず、激しい反発が起きるのは
イスラム教だけだ。だから、イスラム風刺がカトリック風刺並みに当たり前になるまで
続ける」と語っていました。

フランスには、シャルリー・エブドとは路線が違う”自粛しない”新聞社があります。
「カナール・アンシエネ紙」です。創刊は1915年。100年以上の歴史のある週刊誌です。
44万6000部の発行部数を誇り、フランス最古の新聞の1つでもあります。
政治的に左派の傾向があると言われていますが、現在の新聞社のオーナーは、政治経済の
グループとの結びつきはなく、偏りのない政党批判を展開しています。
又、多くのジョークやユーモア漫画なども評判をよんでいます。
ですから、広告はありません

スポンサーの言いなりにならない。権力の言いなりにならない。自粛しない。
自由に掲載できると言うのが、強いメディアではないでしょうか。
フランスにはまだそれがある。そこがフランスの良い所だと私は思います。
(残念ながら日本にはない。)

言論の自由を尊重するのはある意味、”戦い”であるのかもしれません。
自粛しないメディアやジャーナリストには危険も伴うようです。

只、お互いの意見が合わない時は言葉で戦うべきです。
人を殺してよいと言う宗教なんかないはずです。
イスラム教は本来平和な宗教だと語っていた女性の言葉が印象的でした。

宗教とテロ集団を一緒にしてはいけませんよね。
フランスでもその辺の所は皆よくわかっているように思えます。
今回の事件で言論の委縮が起こらないよう、今は皆で団結して、テロに負けない!
という強い姿勢を持ち続けるべきだと、……私もその意見に賛成です。

今回の一連の銃撃で亡くなられた、警官を含む多くの方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
漫画家の”ガビュー”、”ティニュー”、”ウォランスキ”、天国でも風刺画書いて下さいね。

以下、友人が今持っている、”Charlie Hebdo”
何と、1973年4月30日月曜日の日付が!
charlie Hebdo 1

Charlie Hebdo 2

Charlie Hebdo 4

Charlie Hebo 3

昨日Nice で行われたCharlie Hebdo をサポートするデモンストレーション

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フランスにはある!自粛しないメディア(シャルリー・エブド社銃撃を受けて) への2件のコメント

  1. ETRETAT より:

    1月11日の犠牲者追悼の大行進はパリで170万人、フランス全体で370万人が参加したと報道されていました。それにしても不可解なのは最近の世論調査で、国民戦線「FN」がUMP、社会党を上回っていること。2002年のシラク対マリー・ル・ペンの大統領選挙についでまた今度は
    マリーヌ・ルペンが登場するのでしょうか。フランスのこのギャップが理解できません。ぎりぎりのところで論理的な決着が下されるのでしょうか。「移民排斥、ユーロ離脱」のみで政策の全体像は見えません。社会不安が高まったときに必ず国民戦線が支持率を上げるのは理解できますが・・・。

  2. Yumi より:

    確かにFNは14年の欧州議会選挙では74議席中24議席を獲得し第1党に躍り出、社会党は3位に転落しました。そしてオランド大統領の支持率は今や15%有るか無しの状態で、この支持率はサルコジ政権下の時より悪いです。反してFNの支持率は25%にも及ぶ勢いです。当初オランド政権に期待した人達も、相変わらず続く高い失業率、経済停滞の長期化、移民問題等々、正直、現状に辟易しているのだと思います。市民革命で自由を勝ち取ったフランスですから、2017年の大統領選で何が起きるか、予断を許さないですね。

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