とても共感した、良い映画だった

久しぶりに心に響く良い映画を見た。
役者さん達の演技力が光った。そしてこの映画が実話に基づいたものであった事と
フランスならではと思わせる場面も多く有り、日本との違いも理解できた。
その映画は、…………

フランス語のタイトルは “La dernière leçon”
日本語のタイトルは”92歳のパリジェンヌ”
フランスでは2015年に、日本では2016年に公開されている。

映画の原案は、リオネル・ジョスパン元フランス首相の妹であるノエル・シャトレが、
彼らの母の人生を綴った小説「La dernière leçonLa」(最期の教え)だ。

日本版の予告編 (文は予告編より)

http://gaga.ne.jp/92parisienne/

“自分らしく生きる母と、彼女の想いに向き合った家族が過ごした、最後の日々とは….
信念を貫き、人生を駆け抜けた母の、感動の物語……..”

Story:
子供や孫にも恵まれ、穏やかな老後を過ごすマドレーヌ。
まだまだ元気な彼女だが、92歳の誕生日のお祝いに駆けつけた家族に対して驚くべき発表をする。
気力があるうちに、自らの手で人生に幕を下ろすというのだ。
絶対反対を唱える家族たちと、揺るがないマドレーヌの意志。
しかし限られた日々を共に過ごす中で、次第に家族たちは、マドレーヌの想い、
そして彼女の生きてきた人生と触れ合っていき……….。

フランス語版予告編 (日本語版にはない場面も)

http://www.allocine.fr/video/player_gen_cmedia=19554959&cfilm=229824.html

マドレーヌの身の回りの世話をしている黒人女性、ヴィクトリアがすごく良い。
優しさとユーモアに溢れている。身の回りの品々を整理しているマドレーヌに、
「棺桶の蓋も自分で閉めるつもり?」と笑わせる。
病院の男性看護士も良い。(日本にもこんな人がいてくれたらいいな~)
薬を色々ワゴンに積んでくるのだけれど、「何にする?シャンパーニュ?それとも….」
優しさが伝わってくる。

安楽死と尊厳死は違う。
”尊厳死は、人間が人間としての尊厳(QOL)を保って死に臨む事。
治癒の見込みのない人々が、クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life、QOL)と尊厳を保ちつつ、
最期の時を過ごすための医療が、ターミナルケア(Terminal Care、終末期医療)”とある。
只、”尊厳死を警戒する立場の人は、尊厳死という名のもとに、殺人や自殺幇助が一般化する
可能性があると主張している”とも。

この映画でも、自殺幇助と言われれば、そう言えるのかもしれない。

尊厳死についての議論は別として、人は生かされるのではなく、自分の人生を生きてこそ
存在の意味があるのだと私は思う。気力があるからこそ頑張れるのだと私は思う。
生きたくても生きられなかった人も大勢いらっしゃる。でも、与えられた命を精一杯生きたなら、
自分の人生最後の幕を、自分の手で下ろす事ができれば、それはとても幸せな事ではないだろうか。
とても共感した、良い映画だった。

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