- 2010-06-16 (水) 7:02
- 文学・音楽・教養
偶然かもしれないのですが、今日とても不思議な体験をしました。
数日前の事です。テラスの床にキリギリスがいるのを発見しました。ここは前に海があるからか、風が強いせいなのか、
蜜蜂以外の昆虫はほとんど見かけないので、なんだかとても嬉しくなりました。
でも動く気配がないのでちょっと触ってみたら、右の前足をどうかしているようでした。このまま床に居たのでは死んでしまうと思い、ラベンダーの茂みにおいてやったんです。その後その事はもうすっかり忘れていたのですが、今日、洗濯物を干そうと
テラスに出たら…………
キリギリスがじっとこちらを見ているではないですか! 今度は床ではなく、テラスのレンガの塀の上です。
逃がしてやった彼(オスという事にして下さい)です、 間違いなく!! だってラベンダーの茂みの石壁を登ると今日いた所に
出ます。暫くお互い見つめあっていました。(笑) その後彼は、足が治った様子をみてくれと言わんばかりに、
壁をよじ登り始めました。
カメラを取りに行って写真撮影が終わるまで居てくれました。どこに行くか見届けたくなかったので、「元気でね!」と声をかけて私は部屋へ戻りましたが、とても感動しました。
時間が少しでもずれていたら会えなかったはずです。そう考えると、”私に元気になった姿を見せに来てくれたのだ”と、
そう思えてしかたありませんでした。
写真はそのキリギリス君。空が写っているでしょう? この壁は90度です。

キリギリスと言えば、イソップ物語の「アリとキリギリス」(「The Ant and the Grasshopper」)のお話が有名ですが、私は小さい頃、イソップ物語とグリム童話の本をよく読んでいました。今思うと、イソップ物語の中には、実に多くの教訓が示されていた事に気付きます。
Story:
夏の間アリたちは、冬に備えて食料を貯める為に働き続けますが、キリギリスは歌を歌ってばかりいて働きません。やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探しますが見つけられず、アリたちに頼んで、食べ物を分けてもらおうとするのですが、「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったら?」と断られます。
というのがオリジナルなのですが、それではかわいそうだとういう事になり、ニューバージョンでは………..
アリがキリギリスに食べ物を恵み、「私が夏にせっせと働いていた時、あなたは私の事を笑いましたが、あなたは遊び呆けて何の備えもしなかったから、こうなったのですよ。」とキリギリスに告げる話などに変更されています。
写真はイラストレーターとして有名な、Milo winter 1919 のイラストです。彼は、アラビアンナイト、不思議の国のアリス、
ガリバー旅行記等のイラストも手掛けています。優しさあふれたイラストで、私は彼の大ファンです。

あるウェブサイト(英語)で、この話を今のアジア、ヨーロッパ、アメリカの経済界の様子に引用して解説していました。
面白く読みました。食料を分けてやるのかやらないのか、正解があるのでしょうか。
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