”2016年ノーベル文学賞「ボブ・ディラン」受賞”にブラボー‼!

スウェーデン・アカデミーのサラ・ダニウス事務局長が、2016年のノーベル文学賞者を
「ボブ・ディラン!」と発表した時、会場に集まっていた記者団が一瞬息を飲んだ後、
”ウォ~”と言って拍手をした。この様子は世界中に流されたと思うが、この記者団の
驚きを見て、”やっぱり驚いたわね~”といった感じで、ちょっと得意げにも見えた
彼女の表情が、私はとても印象的だった。

ところで、文学賞の候補と言えば、

村上春樹氏。
2006年にカフカ賞を受賞してから、10月になると毎年のように、”受賞なるか?”
とメディアやファンが騒いで、そして、”今年もだめだった~がっかり~”と、
かれこれ10年以上も同じ事を繰り返しているように思う。
これに対して、当の春樹氏は「正直なところ、わりに迷惑です」と言ったらしいが。

そもそも「最有力候補と予想される」と言われているのは、ノーベル賞選考委員会が
候補を公表しているわけではなく、民間のブックメーカーによるものだ。
ここ10年程、春樹氏の名前は上位にランクインしていて、ディラン氏も同じく
文学賞の「常連候補」だったそうで、今回も直前のオッズでは7位だったとの事。
予想も結構いい線いっていると思う。

只、肝心のノーベル賞選考委員会としては、50年経ったら候補を公開するらしい。
だから、2066年になれば、今年の文学賞に、ボブ・ディラン氏の他に、誰が正式に
候補に挙がっていたかが分かるのだ..でも、これを知るの、私は無理ね。;((

今年の候補として、シリアの詩人Adonis氏、ケニアの小説家Ngugi Wa Thiongo氏
が有力視されていたらしく、ディラン氏の受賞には案の定、”文学作品はどこにある?”
と委員会に対して批判の声も上がった。一方で、”ディラン氏は吟遊詩人の伝承者”
といった声や、”心に残る彼の音楽と歌詞は常に最も深い意味で文学的に感じられた”
と称賛した作家もいた。

私の年代は、ディランと重ならない。彼の歌を沢山知っているわけではない。
でも彼が、戦争や人種差別に反対する”プロテストソング”を多く発表し、
今も歌い継がれている「風に吹かれて」は公民権運動を象徴する歌となった。
時代に媚びず独自の音楽を作り出し、世界中のアーティストに影響を与えてきた
”吟遊詩人”、ボブ・ディラン。
ノーベル文学賞の受賞に、”ブラボー‼”と拍手喝さいを送りたい。

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