心打たれる映画”少女ファニーと運命の旅”(Le voyage de Fanny)

映画を見終って一番強く感じた事は、私もきっと子供の頃には持っていたであろう
純粋さや懸命さを、今はもう失くしてしまっている事への恥ずかしさだった。
それと同時に、危険をものともせず、命がけで子供を助けようとする人がいたのだという
事実に感動し、安堵した。久しぶりに心が浄化された……そんな気がした。

 ”1943年、ナチスドイツの脅威はヨーロッパに広がり、フランスもその支配下にあった。
13歳のユダヤ人の少女ファニーは、幼い2人の妹達と共に、協力者達が秘かに運営する
児童施設に匿われていた。ところが、…………….

心ない密告者の通報により、子供たちは別の施設に移らなくてはならなくなる。
だが、その施設にもナチスの手が迫り…..ファニー達は列車を使って移動するが、
ドイツ兵による厳しい取り締まりのせいで、引率者とはぐれてしまう。
見知らぬ駅で取り残される9人の子供達。リーダーを託されたファニーは、
バラバラになりかける子供達の心を一つにし、いくつもの窮地を、勇気と知恵で乗り越え、
ひたすらスイスの国境を目指す…….。”(解説より引用)

少女ファニーは、実在する。
1930年にドイツに生まれ、現在イスラエルに在住するFanny Ben-Ami(ファニー・ベン=アミ)
がその人だ。映画は、彼女が書いた自伝をもとに制作された。監督のローラ・ドワイヨンは
制作にあたり、”実際にファニー・ベン=アミと会い、彼女自身の体験も聞いたが、
実在しない人物も加えたし、細かな逸話も組み込み、他の人の体験談も含めた”と語っている。

劇中で幼い子供が少し年上の男の子にこう問う。
「私達はユダヤ人?」
「そうだよ。」
「悪い事ならユダヤ人をやめれば?」
「ユダヤ人はやめられない。」
答える少年もまだまだ幼いのに…….胸が痛くなるシーンだ。

子供達みんなで和むほんの一時、….はしゃぎ、笑い、ここはしっかり子供だ。
見ているこちらも一緒に和んでしまう。
そして又別のシーンでは、子供達が如何に大人の様子を見ているのか、
どう感じているのかが分かり、驚かされる。

久しぶりに感動した。もう一度見たいと思った。

左は今現在のFanny Ben-Ami(ファニー・ベン=アミ)さん。
右はファニーを演じたレオニー・スーショー。
(Website より)

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ファニーと運命の旅”(Le Voyage de Fanny) 

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